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面接は学科試験のおまけではない!しっかり対策をしよう

面接は学科のおまけではなく得点として加算されるもの

国公立大学、私立大学を問わず医学部の受験では面接が行われるようになっています。
これは学科試験のオマケのようなものではなく、立派に「得点」として計算されるものです。

そのため「点数は取れるけど面接はダメ」という学生はより医学部に合格しにくくなっています。

面接では人間性が見られる

入試や就職試験での面接で見られる点はいくつかありますが、もっとも重要になるのは「人間性」です。

将来医師として勤務したときに、病気になった患者、事故を起こしてけがをした患者に「あなたの責任だ」と言わないかどうか。
看護師や受付、患者など多くの関係者とコミュニケーションをとっていけるかどうか。

これは文字にすると「当たり前だ」というようなことですが、実際にはこれができていない医師は数多くいます。

医学部に合格して医師になる人は小さい時から勉強ができてエリート意識を持っている人もいます。
また、勉強中心の生活をしてきたので世間の一般常識に疎い部分もあります。
コミュニケーション能力が著しく低いということもあるのです。

もちろん大学入試の時点で人間として完成している必要はありませんが、そういった人間性が低すぎるという人を見極めるのが面接の目的の一つです。

そしてこうした人間性はその時だけうまくごまかそうとしても不可能です。
面接官は何人もの学生を見てきています。
心にもないことを面接でベラベラとしゃべっても大抵は見抜かれます。
実際に面接の途中で、偏差値の低い学生を見下す発言をしたり、老人の治療は熱心にする必要はないと発言した受験生が居たようです。

また、中にはアスペルガーである場合もあります。
アスペルガーであったら絶対に医師になってはいけないということはありませんが、周囲とのコミュニケーションが円滑に進むかどうか、周囲の理解は得られるかという問題は出てきます。

面接ではこういったところを重点的に見られますので、その場限りの面接対策などでは対応できません。
とっさの時には隠せずに出てしまうからです。
普段から言葉遣いや受け答えの態度、医療というものに対してどう考えているのかということを考えておきましょう。
これらは学校や医学部用の予備校などで対策を行ってくれることがあります。
そういったものも積極的に利用していきましょう。

基本的な知識や情報は事前に調査しよう

面接は人間性が重視して見られますが、他にも「医療系の一般知識」「時事問題」などは押さえておかなければいけません。
同時に面接である以上、面接時のマナーも必要となります。

まず服装ですが現役生であれば制服、浪人生であれば黒のスーツが一般的です。
当たり前ですが髭は剃り、髪型も清潔感のあるようにしておきます。

そして質問をされていくのですが、「わかりやすく大きな声で答える。
わからないものはわからないと正直に答える」のが基本です。
面接官は現役の医師であったり医療関係者であることがほとんどです。
そういった人たちにその場限りの嘘など通じるわけがありません。

「勉強不足でわかりません。」と正直に答える方が正解です。

面接時によく聞かれる基本的なこととして、
「理想の医師像」「志望する専門科は」「なぜこの大学を選んだのか」
「大学のアドミッションポリシーをどのくらい理解しているか」
「卒業後この地域での勤務を希望しているか」「長所と短所」
「得意科目と苦手科目」などがあります。

また面接にありがちな「最近のニュースやできごとで気になるものは」というものがあります。

これは時事問題をしっかりと理解しているかどうかを聞くものですが、なかには「最近の医療関係のニュースやできごと」に関して質問されることがあります。

ただ知っているかどうかだけでなく、そのできごとについて貴方はどう思うか?と意見を求められることもあります。

そうなると表面的に知識があるだけでは答えることができません。

その対処として普段から医療関係の情報を押さえておく必要があります。
テレビや新聞から直接集めるのも良いでしょう。

ただしインターネットの情報はそのまま信用するのは危険です。

誤った情報が載っていることもありますし、偏って意見が述べられている
ものもあるからです。

あくまでも正しい公平な情報を信用しましょう。

医学部受験用の予備校などに通っている場合はそこで情報を集めるのも良いことです。

常に正しい情報を集め、そのことに対して自分はどう思うかを考える癖を
つけておけば面接で何を聞かれても落ち着いて答えることができるでしょう。

まとめ

最後になりますが、面接時に勘違いしてしまいがちなのが「医学部合格がゴールではない」ということです。
こう思ってしまうと「医学部を志望した理由」を聞かれてもしっかりと答えることができません。
医学部生になるのがゴールではなく、「どんな医師になりたいか」「医師になって何をしたいか」を意識しておくことが重要です。

現在のことで必死にならず、将来を考えて行動、発言をするようにしましょう。