医学部受験って大変?科目やお金について。家族ができるサポートとは?
大学受験と聞くと、「とにかく難しい」「賢い人しか合格できない」など、抽象的なイメージを持つ人は多いでしょう。しかし、具体的にはどんなことがどのように難しく、どんなことが大変なのでしょうか。
そこで本記事では、医学部受験の大変さについて勉強面と金銭面から解説します。また、家族ができるサポートについても紹介するので、ぜひ医学部受験に挑むお子様をもつ保護者の方は参考にしてみてください。
大変な事1:医学部受験は科目が多い
医学部受験において、大変な事の1つは受験科目が多いことです。医学部受験に必要となる具体的な科目数は以下の通りです。
【国公立大学】
共通テスト:5教科7科目
二次試験:4科目(※大学により異なる場合があります。)
【私立大学】
4科目+小論文や面接(※大学により異なる場合があります。)
このように、医学部受験に挑む場合は、複数の科目の勉強をする必要があります。また、医学部受験では小論文や面接などの試験が実施されることも多いため、勉強以外にも様々な対策を行う必要があるのです。
さらに、大学によって出題される問題の難易度や傾向、形式は大きく異なるので、複数の大学を受験する場合は、さらに時間をかけて勉強することが必須となります。
大変な事2:倍率が高い
倍率が高いことも医学部受験の大変な事の1つです。
倍率とは、募集人数に対してどれだけ志願者数がいるかということを表す数値です。たとえば、募集人数100名に対して志願者数が200人となった場合は、倍率は2倍ということになり、2人に1人が合格できることになります。
2022年の国公立大学医学部の倍率は以下のような数値となっています。
前期日程:4.0倍(募集人数3,607名、志願者数1万4,445名)
後期日程:19.4倍(募集人数363名、志願者数7,031名)
参考:m3.com 2022年度国公立全50大学の医学部入試志願者倍率速報
以上の倍率から、前期の場合は4人に1人、後期は19人に1人しか合格できないということがわかります。つまり、医学部受験ではこの高倍率の中で戦えるだけの学力が必要となるのです。
大変な事3:学費が高い
医学部受験を無事突破し、医学部に入学できたとしても、まだ大変な事は残っています。それが学費です。医学部の学費は、他の学部の学費と比べて非常に高いことで知られており、学費の高さによって医学部受験のハードルが上がっているともいえます。
そこでここからは、医学部受験の学費について詳しく見ていきましょう。国公立大学医学部と私立大学医学部に分けて学費について解説するので、ぜひ一度目を通してみてください。
国立大学医学部の学費
国公立大学医学部の学費は、私立大学医学部の学費と比べると高くはありません。しかし、国公立大学のほかの学部と比べると明らかに学費が異なるので、しっかりと確認しておきましょう。
国公立大学医学部の学費の標準額は以下の通りです。
入学金:282,000円
1年間の授業料:535,800円
6年間の合計金額:3496,800円
このように、学費が安いと言われている国公立大学であっても、医学部となると6年間で約350万円の学費が必要となるのです。
私立大学医学部の学費
私立大学医学部の学費は、大学によって大きく異なりますが、最も安い大学で約2,000万円、最も高い大学で約4,700万円という金額になります。
この金額を見ると、医学部に通うことは到底不可能だと感じる人も多いかもしれません。しかし、奨学金などの制度を使ってお金を工面し、医学部に通う学生は少なくありません。
また、大学によっては成績優秀者に対して、学費の給付や免除をおこなっている場合もあるので、気になる方は大学のホームページや受験生向けのサイトを確認してみてください。
家族ができるサポートとは?
ここまで、医学部受験の大変な部分を見てきましたが、こういったことは受験生本人だけで乗り越えられるものではありません。周りの家族のサポートがあるからこそ乗り越えられるということもたくさんあるのです。
そこでここからは、医学部受験に挑むお子様に対して、家族ができるサポートについて解説します。何かしてあげたいけど何をしてあげればよいかわからないと悩んでいる保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
医学部受験に集中できる環境を整える
1つ目は、お子様が医学部受験に集中できる環境を整えることです。
たとえば、医学部受験に特化した家庭教師や予備校などに通わせてあげれば、より質の良い勉強ができるので、合格に近づく大きなサポートとなるでしょう。また、自宅の勉強部屋を整理整頓したり、掃除をしたりして学習環境を整えたりするのも、小さなことではありますが大切なサポートの1つです。
ほかにも、模試や受験のための交通手段や宿泊施設を予約したり、スケジュールを立てたりするのもおすすめです。お子様の勉強以外に割く時間を減らせるため、勉強に集中できる時間を増やしてあげることができるでしょう。
悩みや愚痴の聞き手になる
受験生は、「受験に失敗したらどうしよう」「勉強がうまく進まなくてイライラする」など、日々様々な感情と戦いながら勉強に励んでいます。
しかし、こういった感情を吐き出せないと、ストレスを大きく感じてしまい、体調やモチベーションにも影響することがあります。そのため、食事中やちょっとした隙間時間などで、お子様の悩みや愚痴を聞いてあげるように心掛けてみてください。
ただし、あまり根掘り葉掘り聞くと、嫌がられてしまう場合もあるので、「元気ないけど大丈夫?」「辛かったら話聞くからね」などの声掛けを定期的にしてあげると良いでしょう。
まとめ
今回は、医学部受験の大変さについて勉強面と金銭面から解説しました。
医学部受験は、簡単に突破できるものではなく、合格をつかみ取るためには家族のサポートが必須です。
また、勉強方法や志望校選びなど、専門的な知識も必要となるので、医学部専門家庭教師の利用がおすすめです。アズメディは無料相談も可能なので、ぜひ気軽にご相談ください。