難易度や知名度だけではない!合格するためにも重要な自分に合った大学選び
いよいよ4月に入り、受験生は、入試までのカウントダウンが始まりました。
この時期、すでに志望校が決まっている受験生もいれば、まだまだ考え中の受験生もいるかと思います。
志望校は、立地や国公立・私立、知名度や難易度で決めがちですが、合格をするという観点でも受験校選びは重要になります。
大学によって入試問題の傾向や、得点科目の配点も違います。
そのため大学の医学部に合格する、進学するにはまずその大学のことを知る必要があります。
ここでは自分に合った大学の医学部を選ぶポイントについて紹介していきたいと思います。
▼目次
- 国立大学の医学部と私立大学の医学部の受験状況
- 入試形式も大学を選ぶポイント
- 少しの偏差値は出題傾向と科目配点で逆転可能
- まとめ
国立大学の医学部と私立大学の医学部の受験状況
大学には本当に多くの種類があります。
まず国公立大学と私立大学があり、学費や設備、偏差値などに差があります。
国公立大学の医学部ではセンター試験を受験する必要があるために5科目7教科を勉強しなくてはいけません。
私立大学の医学部では3教科を選択することが多くあります。
私立大学の中でもここ数年間受験者数トップを維持している大阪の近畿大学のような大学もあれば、常に定員を割ってしまっていて経営が成り立たなくなりつつある地方の大学もあります。
しかし医学部は私立大学の方が基本的に倍率は高めです。
そのために私立大学を選ぶ際には「試験科目」「科目ごとの配点」「出題傾向」を抑えておくことが重要となります。
人気の大学では倍率が20倍を超えているところがほとんどです。
その大学に対しての準備をして取り掛かることが重要となります。
ただし倍率には波があります。
去年、倍率が低めだったところは逆に人気が集中することもありますし、人気だったところが思いがけず倍率が低くなったりすることがあります。
そもそも医学部の倍率が高くなるのは医療・看護・管理栄養などは管轄が厚生労働省のために定員数が明確に決まっており、それ以上の合格者を出すことはできないからです。
そしてここで出されている偏差値はあくまでも「医学部を志望する学生」の偏差値です。
一般の学部の偏差値よりも低く見えても実際にはかなり高い難易度であることは間違いありません。
偏差値と倍率のバランスは要注意です。
一般的には国公立は偏差値が高く授業料が安い、私立は倍率が高く、授業料も高いと覚えておきましょう。
入試形式も大学を選ぶポイント
近年入試形式も多種多様になってきています。
かなり以前は「一般入試」が一般的だったのですが、「公募制推薦」「指定校推薦」「AO入試」の他に家族がその大学の卒業生だったりすると使用できる「ファミリー推薦」や自分で推薦文を提出する「自己推薦」など様々です。
この波は国公立大学のトップである東京大学や京都大学にも押し寄せています。
どちらも2016年度の入試より推薦入試を導入しました。
ただし国公立の医学部の推薦入試は面接などだけで合格が決まることはありません。
センター試験で一定の点数以上を取っていることが推薦入試を受ける条件になります。
私立大学ではAO入試や推薦入試が行われているところもありますが、こういった入試方式では合格枠が非常に少ないためにかなり狭き門となっています。
少しの偏差値は出題傾向と科目配点で逆転可能
おそらくほとんどの受験生は得意科目と苦手科目があると思います。
そこで自分が得意としている科目の配点が高くなっている大学を選べば有利になるのです。
逆に苦手な科目は試験科目にない、もしくは配点が低いと良いでしょう。
大学を選ぶ際は試験科目や配点を知ることが重要になるのです。
また、出題傾向と出題方式は大学によって大きく違います。
特定の分野を多く出題してくる大学もありますし、マークシート方式が多め、記述式が多めなどの違いもあります。
それぞれの大学の過去問に目を通して「自分に向いている」出題傾向や出題方式の大学を選ぶのが良いでしょう。
それらがうまくいけば少しくらいの偏差値の不足は逆転できます。
ただし、こういったものは毎年のように変更されており、数年前の情報は使えないのです。
受験の日程や募集人数などはそれぞれの大学のホームページやパンフレット、募集要項、高校などで公式に公開されている情報で常に最新のものを手に入れておきましょう。
まとめ
自分に合った大学に合格するには、何よりも大学を知ることです。
その大学の出題方式、出題傾向、偏差値、倍率、どのような医療設備かを知り、それらを総合的に判断して志望校を決める必要があります。
春~夏に多く行われるオープンキャンパスに行って実際に自分の目で大学を見ることがそのヒントになると言えるでしょう。
実際に見てみると印象が変わることもありますし、そこで情報を得ることもできます。
また、医療系の予備校などに通っている場合は情報を集めやすいです。
そこで常に新しい情報を集めるようにしておきましょう。