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医学部志望校を決める6つのポイント

全国には82大学(国公立50、私立31、防衛医科大学)に医学部があります。その中のどこを受験するかを選ぶことが重要になってくるのですが、場所や名前だけで選んでは本当に自分に合ったところを選んでいることにはなりません。

ここでは医学部の志望校を決めるためのポイントを紹介していきたいと思います。

▼目次

国公立大学か私立大学か

まず大まかに国公立大学か私立大学かということがあります。簡単に特徴をあげると国公立大学の方は、

  • センター試験で5教科7科目を受ける必要がある。
  • 大学の個別試験を受ける。
  • 基礎の徹底と基礎からの応用を求めてくることが多く、高い学力が必要となる。
  • 研究医の人材育成に力を入れている。
  • 大学院が充実していて、大学院に進む学生も多い。

となっています。

私立大学の方は、

  • 学校独自の特徴や傾向があり、学校によってはかなり深い内容まで問われる。
  • 臨床医育成に力を入れていて、医師国家試験の合格率を重視しているために対策もしっかりととられる。
  • 授業料が高いところが多く、計画がないまま入学すると支払いに苦労することになる。

という特徴があります。

得点率や科目の配点で選ぶ

国公立大学の場合はセンター試験を必ず受けなければなりません。

ここでの得点率が90%以上あれば、旧七帝大(北海道、東北、東京、名古屋、大阪、京都、九州)と言われる大学が射程圏に入ります。

地方の国公立大学でも85%以上なければ受験するのは難しいです。とにかく科目が多いために苦手な分野、単元があるという学生にとってはかなりつらく、とれる教科では満点を狙うのが基本となります。

幅広い科目で安定して点数をとることができる学生向けと言えます。私立大学の場合は問題にそれぞれの大学の傾向が強く出るということもありますが、試験科目の配点が違うということも特徴の一つです。国語が100点だったり200点だったり、英語が重視される配点だったりという違いがありますので、自分の得意科目の配点が大きいところを選ぶことで有利に合計点を伸ばすことができます。

また、試験科目も大学によって違います。

オーソドックスなのは英語、数学、理科2科目という形式ですが、なかには理科の生物・科学・物理の中から1つだけを選ぶという大学もありますし、国語が試験科目に入っているところもあります。

得意科目で受けられる、苦手科目をカバーできるような試験科目の大学を選ぶことができるのです。

地域で選ぶ

医師不足が言われだして長くなってきていますが、医療設備や研究設備の充実、医療報酬の多少などの理由で医師の大都市集中も問題になっています。そのため地方ではさらに医師不足が進んでいる実態があり、それぞれの地方は医学生を確保するために定員を増やしたり、「地域枠」の入試を設定したりしています。

これは大学を卒業後、その地域の医療機関で数年間勤務することを条件とした入試制度で、奨学金が受けられるなどのメリットもあります。こういったものも選択肢に入れていくのも良いかもしれません。

その大学の教育方針で選ぶ

それぞれの大学には教育方針があります。これはアドミッションポリシーという形で公開されているもので、その教育方針が自分に合っているかどうかで選ぶというものです。もちろん、受験の際にはその大学のアドミッションポリシーは理解しておかなければいけません。

面接の際に聞かれることが多く、特に地域枠などを利用して地方の大学を受験しに行っているのにその大学のアドミッションポリシーをよく知らないなどというのは論外です。間違いなく不合格になるでしょう。

入試日程で選ぶ

国公立大学の場合はセンター試験を基準にしてそれぞれの大学の日程に進んでいきます。
しかし私立大学の場合は2月ごろから毎日のようにどこかの大学で入試が行われることになります。一次試験だけに注目していてはいけません。

どこかの大学の一次試験と、すでに受けた大学の二次試験の日程が被ることもあるからです。
ギリギリになってからスケジュールを組むとあわただしくなってミスも出てきます。

必ず前もってどの順番で試験を受けていくのかというスケジュールを組むようにしましょう。その際、本当に自分が行きたい大学の日程を基準においてから組むとスムーズに組むことができます。

第三者の意見を参考にする

自分のことは自分でわかっているようでわかっていなかったりするものです。そんなときは学校、塾、予備校の先生に相談するのも良いでしょう。特に医学部専門の予備校の講師などは成績や性格などからあなたが受けるべき大学を的確に選び出してくれるでしょう。

客観的な判断を参考にするということは決して悪いことではないのです。

まとめ

どこの大学の医学部も倍率が高く、狭い門であることには間違いはありません。その中で自分がどこを受けるのかを決めることは非常に重要な判断になってきます。

できるだけ的確に志望校を決めるために、こういったポイントを抑えていきましょう。