【医学部受験2021】コロナ禍に加えて新たに大学入学共通テストを施行
新型コロナウイルスの影響を大きく受けた2020年の教育業界。
学校や塾、予備校の休校により、受験生は勉強スケジュールの構築にかなり苦しめられました。
そんな中で行なわれる2021年入試。
今年度からは新たに大学入学共通テストが実施され、入試の内容も大きく変化しました。
今までとは異なった対策が必要となり、情報収集が不可欠となります。
そこで今回は、【医学部受験2021】コロナ禍に加えて新たに大学入学共通テストを施行と題して、今年度の医学部入試の状況、来年に向けてどう行動すべきかなどにつき解説をしていきます。
▼目次
コロナの影響で自宅から通える医学部の志願者が増加?
いわゆる地元志向が高まる
新型コロナウイルスの影響で、とりわけ首都圏では感染者数がかなり増え、移動をするのにも心理的なハードルが高くなっています。
そんな中で、今年の受験生は地元志向、あえて首都圏の大学を目指さないという選択が増えてきています。
慣れ親しんだ環境で、自宅から通える医学部をということで、通学時間や距離を優先して志望校を選択する受験生が増えています。
オンライン授業の増加
大学への通学が困難となり、多くの大学ではいまだにオンライン授業が主流となっています。
故郷を離れ、1人暮らしや寮生活をしても、オンライン授業で大学に通うことなく過ごす。
これでは親元を離れる必要性は低いと考えることにも一理あると言えるでしょう。
コロナウイルスの終息は現時点では誰にも予測できないところであり、オンライン授業は継続することが予想されます。
今年度は初めての大学入学共通テストが実施されました
大学入学共通テストの実施
コロナウイルスの影響が続く中、先日第1回の大学入学共通テストが実施されました。
英語の外部検定の選択、国語や数学での記述式の導入など、情報が錯綜した入試改革ですが、幾度かの試行調査テストも経て、本番の試験が行われました。
従来の大学入学共通テストとほぼ同数の50数万人が受験した大規模な試験となりました。
より思考力を問う内容に
内容は、思考力・表現力・判断力を養成するという文部科学省の方針通り、今までの暗記偏重の内容から、より思考力を問う、考える力を要求するものとなりました。
もちろん、前提となる基礎力は各教科で求められますが、身につけた知識をどう使うかという応用力、実戦力がより求められる形式となっています。
基本を早期に固め、共通テスト特有の頭を作るべく演習を繰り返していく必要があります。
今年度の医学部入試の動向
勉強スケジュールの難しさ
コロナウイルスの影響で、学校や塾、予備校が休校となったため、受験生全体に学習の遅れが見られています。
特に現役生はいわゆる単元学習が終わっていない、大きく遅れているというケースが目立ち、1月からの受験スケジュールは例年通りということを考えると、かなり厳しい戦いが予想されています。
受験校の絞り込み
地元志向や、コロナウイルスの影響による経済的な冷え込みなどが相まって、受験生が受験校をより厳選する流れが見られます。
首都圏の医学部を回避したり、高い受験料を払わないようにするためなど理由はさまざまですが、受験校を絞り、過去問演習を通して合格可能性を高めるという考え方が多くなると考えられています。
来年にむけて
最後まであきらめない
コロナウイルスによりさまざまな影響が出ている今年度の受験。
後期入試まで見据えると長きにわたる戦いとなります。
まずは、最後の最後まで全力を尽くすことが求められます。
その上で、仮に望む結果が出なかった場合、来年にどうつなげるかを考えていく必要があります。
勉強は積み上げです。
仮に結果が出なかったとしても、今年度の入試に向けて勉強をしたことは無駄にはなりません。
今年どのレベルにまで到達したかをはっきりとさせるためにも、まずは目の前の受験に集中しましょう。
医学部入試の難しさ
医学部入試は、全国の医師を目指すレベルの高い受験生が集まる難関入試であるほか、主として2次試験で面接と小論文が課されるなど、徹底的な準備や対策が求められる入試です。
1次試験は通ったものの2次試験で不合格になるというケースも多いです。
仮に望まない結果になったとしても、足りなかったものを補えば確実に合格に近づきます。
もう1年挑戦ということになれば、より綿密な計画が求められますね。
まとめ
大学入試改革により、医学部入試も大きく変化してきています。
コロナウイルスの影響で、受験戦略を立てることも難しいのが現状です。
もっとも、すべては基礎力の上に成り立ちます。
勉強する教科も多いですが、基本事項をどれだけ早くに固められるかが勝負となります。
綿密な計画の元に、継続して勉強をしていきましょう。