医学部合格するには?受験のための下準備と勉強法を解説
医学部受験と聞くと、「勉強が得意な限られた人が通過できる狭き門」「中途半端な気持ちでは、決して合格できない」など、「とにかく難しい!」というイメージを持っている人はたくさんいるでしょう。
しかし、本気で医学部合格を目指すのであれば、具体的にはどのくらい難しく、どういった方法であれば医学部受験を突破できるのかを、きちんと把握しておく必要があります。
そこで本記事では、医学部合格の難しさや医学部受験におすすめの勉強方法や下準備について紹介します。
医学部受験を考えている子どもをお持ちの保護者の方は、ぜひ一度目を通してみてください。
▼目次
医学部合格のハードルの高さを理解しよう
まず初めに知っておくべきことは、医学部合格のハードルの高さです。
みなさんもご存じの通り、医学部は同じ大学の中の学部と比べても、明らかに難易度が高い学部になります。
具体的な偏差値は、どの大学であっても60以上の偏差値が必要です。
また、有名大学や難関大学の医学部となると、より偏差値は上がり、70を超える大学もあります。
また、医学部の募集人数は、他の学部と比べても、比較的少ない傾向にあるため、必然的に倍率が高くなります。
具体的な倍率については、文部科学省が発表している国公立大学医学部医学科の令和2年の入学状況を見てみると、どの大学も3倍を上回る倍率となっています。
また、私立大学の倍率となると、10倍をゆうに超え、39倍という倍率の大学も存在します。
このように、医学部は偏差値が高い上に倍率も高く、簡単には合格できないのが現実なのです。
医学部合格するにはどんな勉強が必要?
医学部を目指して受験勉強をする場合は、通常の大学受験以上の努力が必要です。
しかし、いくら目標が明確であっても、受験勉強中は心の波が大きく、勉強に対するモチベーションを維持することが難しくなります。
そこでここからは、医学部合格するために必須のモチベーションを維持するための勉強方法を2つ紹介します。
学習計画をしっかり立てる
1つ目の勉強方法は、「学習計画をしっかり立てる」ことです。
受験勉強は、短くても1年、長い人になると数年間という長い時間をかけて取り組むものです。
そのため、学習計画を立てておらず、ゴールが見えていないと、モチベーションが下がってしまったり、思ったように勉強が進まなくなってしまう可能性があります。
そのため、医学部受験において学習計画は必須なのです。
また、学習計画は年単位のものから月・週・1日のように、細かく計画を立てておくと、1日にやらなければならないことが明確になるのでおすすめです。
さらに、定期的に「どこまで進んだか」「各単元どのくらいの正答率か」などを振り返ると、より正確に成長を把握できるので、モチベーションにつながるでしょう。
模試を使って振り返る
2つ目の勉強方法は「模試を使って振り返る」という方法です。
模試は、受験本番と最も似た雰囲気で問題に取り組めるため、試験慣れをするためにも、受験生にとっては非常に重要な機会です。
また、いつもは解けている問題であっても、解けなくなってしまったり、時間配分が上手くいかなかったりなど、自分の弱点を知れる機会にもなります。
そのため、模試の結果は丁寧に振り返りましょう。
苦手分野の把握やケアレスミスの有無、解く順番が正しかったかなど、模試の結果から様々なことがわかります。
これらを把握することができれば、「これから何をすればよいか」が明確になるため、勉強に対するモチベーションも上がるでしょう。
医学部合格するために3つの下準備をしよう
医学部合格のためには、適切な勉強方法も重要ですが、勉強を始めるための下準備を行うことも非常に重要です。
そこでここからは、医学部合格するための3つの下準備を紹介します。
受験勉強を始める前に、ぜひこれから紹介することを実践してみてください。
科目間のバランスを取り、勉強時間の確保する
1つ目は「科目間のバランスを取り、勉強時間の確保する」ということです。
得意な科目があることは非常に良いことではありますが、1つの科目が圧倒的に得意であっても、受験を突破することはできません。
受験科目のすべてをバランスよく勉強し、合格点まで引き上げる必要があるのです。
そのため、学習計画を立てる際は、各科目の勉強時間のバランスをしっかりとりましょう。
ただ、科目ごとに得意不得意がある場合は、苦手科目に時間を割き、得意科目の勉強はほどほどにするようにするなど、調整することも重要です。
最新の入試情報を入手する
2つ目は「最新の入試情報を入手する」ことです。
毎年のように大幅に何かが変わるというわけではありませんが、新たな入試方式の導入や科目ごとの配点の変更、使用できる資格の種類などが少しずつ変わることがあります。
入試方式や科目ごとの配点が変われば、日々の勉強にも影響が出るのでしっかりと最新情報を確認しておく必要があります。
少し前に資料請求したパンフレットやオープンキャンパスでもらった資料だと、少し情報が古い場合もあるので、必ず大学のホームページを見るようにしましょう。
過去問題の傾向を把握する
3つ目は「過去問題の傾向を把握する」ことです。
受験勉強において、すべての科目のすべての単元を勉強することは、時間の無駄になってしまう場合があります。
なぜなら、「国語では、漢文は出題されない」「英語は長文読解だけの為、リスニングはない」「数Ⅲは出題範囲に入っていない」などの出題傾向があるからです。
そのため、受験勉強を始める前には、必ず出題傾向を把握し、「何を勉強すべきか」「何を勉強すべきでないか」を明確にさせておきましょう。
これらの情報は、赤本などを見れば簡単に確認することができます。
医学部合格するには先輩の合格体験記を参考にしよう
医学部合格には、勉強方法や下準備も重要ですが、何よりも重要なのが「合格するイメージを持つこと」です。
どんなに頑張って勉強しても、合格できるイメージが持てなければ、モチベーションが下がり、勉強がスムーズに進まなくなる可能性があるからです。
合格のイメージを持ち、モチベーションを維持するためには、先輩たちの合格体験記を参考にすることが効果的です。
「はじめはなかなか点数が上がらなかった」「最初の模試でE判定が出て絶望した」など、ショッキングなものもありますが、そこから合格を手にするまで経験から、学べることは非常に多いでしょう。
そのため、勉強に対してモチベーションが上がらなかったり、勉強が嫌になってしまった時は、先輩たちの合格体験記を見て、勇気をもらいましょう。
まとめ
ここまで、医学部合格の難しさや医学部受験におすすめの勉強方法や下準備について紹介しました。
医学部に合格することは簡単なことではありません。
しかし、適切な方法で勉強を行い、モチベーションを維持することができれば、不可能なことではありません。
また、医学部を目指して勉強したことは一生涯の財産になり、社会人になってからも経験が生きることでしょう。
また、受験勉強は家族の協力も必須です。
そのため、受験勉強に集中しやすい環境づくりや日々のサポートなどを積極的に行うように心掛けましょう。