医学部入試の特徴と受験科目を国公立・私立大学それぞれ解説 | 医学部を目指すならアズメディ

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医学部入試の特徴と受験科目を国公立・私立大学それぞれ解説

今回は、医学部入試の特徴や受験科目について解説します。

「医学部入試」は、とにかくレベルが高く難しい問題が出題されるというイメージがありますが、受験科目や入試問題の特徴を把握することで、個人にとっての受かりやすい大学を見つけることが可能になります。

国公立大学と私立大学に分けて解説するので、自分の志望校について思い浮かべながら、一度目を通してみてください。

▼目次

医学部の受験は一般の学部と何がどう違う?

医学部受験は、一般的な受験と違って、非常にレベルが高いということは知られていますが、他にはどういった特徴や違いがあるのでしょうか。

ここからは、医学部受験の近年の動向や医学部受験と一般的な学部の違いについて解説します。

2021年の医学科の入試倍率は、国公立大学は3.9倍、私立大学は13.4倍と他の一般的な学部と比べ、1.5~4倍ほど高い倍率となっています。

そのため、他の学部とは比べ物にならないくらいのハイレベルな入試となっているのです。

ただ、近年の医学部の倍率自体は、志願者の減少により、下降傾向となっています。

うまり、数年前と比べると医学部は入学しやすくなっていると言えます。

また、医学部と一般的な学部の入試における違いは、「面接」が実施されることが大きな違いといえます。

医学部は、「医者を育成するための学部」と位置付けられているため、高いレベルの学力を求められることはもちろんですが、「医者としての適性や素質」についても、面接で見られているのです。

そのため、医学部受験を考えている人は、勉強以外にも面接対策が必要であることを覚えておきましょう。

国公立大学の医学部入試に必要な受験科目

一般の学部と医学部受験の違いについてはわかりましたが、受験当日に必要となる科目は具体的にどういった科目なのでしょうか。

まずは、国公立大学の医学部入試に必要な受験科目について解説します。

国公立大学・医学部受験の特徴

国公立大学の医学部受験の特徴は、2つの試験を受けなければならないことです。

一次試験として「大学入試共通テスト」、二次試験として大学が独自に作っているテストや面接、小論文などの試験を受けなければなりません。

一次試験の「大学入試共通テスト」は、マークシート方式なので解くスピードや正確な知識が求められます。

また、以前実施されていた「センター試験」と比べて、大学入試共通テストは思考力や判断力が問われる問題が多く、きちんと対策をする必要があります。

大学によっては、一次試験でも「大学入試共通テスト」を利用せずに、大学が独自に作った試験であることもあり、その場合は一次試験から記述問題が出されることもあります。

そのため、医学部受験や志望校について考える際は、しっかりと過去問題の確認をするようにしましょう。

そして、二次試験は前期・後期に分かれており、一次試験の大学入試共通テストの結果と合算して、合否が出されます。

前期は、基本的に指定された科目の試験を受けることになりますが、後期は面接や小論文の試験である場合もあるので、きちんと対策を行っておく必要があります。

国公立大学・医学部受験の受験科目

国公立大学の医学部受験に必要が科目は、一次試験と二次試験で違っています。

まず一次試験では、5教科7科目の試験を受ける必要があります。

具体的には、国語・外国語・数学2科目・理科2科目・社会1科目という内容になります。

外国語は基本的に英語を選択する人が多いと思いますが、他にもドイツ語やフランス語、中国語、韓国語などがあります。

また、数学は、数学1の「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」、数学2の「数学Ⅱ」と「数学Ⅱ・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」の中から、2科目を選択して受験します。

また、理科は、理科2の「物理」「化学」「生物」「地学」の4科目から2科目選ぶ必要があります。

社会については、「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」「現代社会」と「倫理」「政治・経済」「倫理,政治・経済」の10科目から1科目選択します。

二次試験の前期の科目は、大学によって大きく異なりますが、多くの大学で「英語」「数学」「理科から1科目選択」という形になっています。

後期では、小論文や面接のみを行うという大学もあるため、その大学の試験問題の傾向や方式に合わせた対策を行うことが必須です。

私立大学の医学部入試に必要な受験科目

続いて、私立大学の医学部入試に必要な受験科目を解説します。

私立大学・医学部受験の特徴

私立大学の医学部受験の特徴は、様々な受験方式があるということです。

一番のメイン方式は、大学独自の問題の点数で合否を判断する「一般入試」ですが、他にも「大学入試共通テスト利用方式」という、大学入試共通テストの点数を利用する試験方式や学校推薦など様々な方式があるので、自分の学力や得意不得意に合わせた方式を選ぶことが肝心です。

また、これらの学力試験が終わった後に、二次試験として面接や小論文を実施している大学がほとんどなので、合格するためには面接・小論文対策をしておくことが必須です。

私立大学・医学部受験の受験科目

私立大学の医学部受験の受験科目は、3教科4科目である大学が多いです。

これは、「一般入試」という私立大学入試で最もスタンダードな方式の受験科目です。

具体的な科目は、「英語」「数学」「理科2科目」です。

理科の科目については、大学によって選択できる科目の種類が違うため、志望する大学の受験科目を確認しておく必要があります。

また、大学入試共通テスト利用方式の場合は、大学入試共通テストの点数のみで判断される場合や、大学入試共通テストの特定の科目の点数のみが利用でき、指定の科目については学校独自の問題を解かなければならない場合など、様々なパターンがあります。

つまり、大学入試共通テスト利用方式での受験を考えている場合は、科目ごとにどのような対策をしておくべきかがっ違ってくるので、各科目の傾向をしっかりと押さえておく必要があるのです。

まとめ

今回は、医学部入試の特徴や受験科目について解説しました。

医学部受験と言っても、私立大学と国公立大学とでは、難易度や受験科目が全く違ってきます。

そのため、「難しいから」という理由で諦めるのではなく、自分の学力に見合った大学を探すことが重要です。

また、受験方式によっても、合否が変わってくるので、自分に合った方式でを見極めて受験することが大切です。

自分1人で受験に挑むことに不安を感じる人は、医学部受験専門の予備校や家庭教師などに力を借りて、受験に挑むと良いでしょう