【医学部入試】受験科目が少ない大学はどこ?文系出身者も受験できる? | 医学部を目指すならアズメディ

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【医学部入試】受験科目が少ない大学はどこ?文系出身者も受験できる?

医学部受験の受験科目は、国公立大学であれば5教科7科目、私立大学であれば3教科4科目という大学が非常に多いです。

しかし、これらの科目数よりも少ない数で受験することができる大学も存在します。

そこで今回は、少ない受験科目で医学部に受験できる私立大学と国公立大学について解説していきます。

具体的な大学名も挙げていくので、ぜひ志望校を選ぶ際に参考にしてみてください。

▼目次

受験科目が少ない医学部がある?

冒頭でも述べた通り、通常の医学部受験で必要な科目数と比べて、少ない数の科目で受験できる大学は、複数存在します。

例えば、二次試験の科目が2科目のみという国公立大学や3科目受験ができる私立大学などがあります。

しかし、このようなほかの大学よりも少ない受験科目で受験できる大学は、年々縮小している傾向があります。

そのため、応募人数に変化がなければ必然的に倍率が上がり、合格することが難しくなっていくということです。

そのため、「受験科目が少ない=受かりやすい」ではなく、「科目ごとの精度をより高めなければいけない」という認識で挑むことが重要です。

また、その大学の傾向をしっかりと把握した上で、勉強することが必要です。

文系出身者にもチャンスはある?

医学部といえば、「理系」というイメージが強いかもしれません。

しかし、ここ数年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、文系出身者でも医学部受験がしやすくなっています。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、学校の授業が通常通り行えなかったことなどを考慮して、文部科学省から各大学の個別試験における「出題範囲の配慮」が要請されました。

その結果、各大学が数Ⅲや物理などの高校3年生で学習する範囲を選択科目にしたり、出題範囲に含めなかったりするなどの配慮がされるようになりました。

これにより、数Ⅲや物理など、これまで医学部受験に必須であった科目を学校で習っていない文系出身者でも、医学部への受験がしやすくなったのです。

医学部の受験科目が少ない私立大学

受験科目が少ないといっても、大学によって選択できる科目や数は大きく異なります。

そこでここからは、医学部の受験科目が少ない私立大学を3校と大学ごとの受験科目について解説します。

医学部の受験科目が少ない私立大学は以下の通りです。

  • ・東海大学
  • ・帝京大学
  • ・近畿大学

東海大学

1校目は東海大学です。

東海大学医学部は神奈川県伊勢市にあり、一般入試の定員は60人です。

受験科目は「英語」と「数学」に加えて「理科」が1科目のみとなっており、「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」の中から1つ選択します。

また、試験日は2日間設けられており、どちらか1日のみの受験でも、2日間両方受験することもできます。

2日間受ける場合は、より高い点数を取れた日のものが採用されるため、第一志望として考えている人は、2日間の受験がおすすめです。

帝京大学

2校目は文系出身者でも受験しやすい、東京都板橋区にある帝京大学医学部です。

受験科目は、「英語」が必須科目となっており、他の科目については、「数学(ⅠA~ⅡB)」「物理」「化学」「生物」「国語(古文・漢文を除く)」から2科目選択し、合計3科目で受験することができます。

医学部受験といえば、「英語」「数学」「理科」ですが、帝京大学医学部であれば、「国語」を選択できるため、文系出身者でも受験しやすい大学といえるでしょう。

ただ、近年は国語の問題が難しくなってきているため、国語で受験をするのであれば、徹底的に対策することが必要です。

近畿大学

最後に紹介するのは、大阪府大阪狭山市にある近畿大学医学部です。

この大学は、今回紹介する私立大学の中で唯一の関西の大学です。

近畿大学医学部は、受験科目は「英語」「数学」「理科2科目」の3教科4科目なので科目自体は少なくありません。

しかし、「数学」に「数Ⅲ」が含まれないという特徴があるため、文系出身者であっても「数ⅠA」「数ⅡB」ができれば、問題なく受験できます。

また、「理科」については、「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から2科目選択するのですが、「物理」と「化学」が比較的解きやすくなっているため、生物が特段得意という受験生でなければ、「物理」と「化学」で受験することがおすすめです。

医学部の受験科目が少ない国公立大学

続いて、医学部の受験科目が少ない国公立大学について解説します。

医学部の受験科目が少ない国公立大学は以下の通りです。

  • ・宮崎大学
  • ・徳島大学
  • ・島根大学
  • ・秋田大学
  • ・弘前大学
  • ・旭川医科大学

ここからは上記の大学の概要や特徴、入試傾向について解説します。

宮崎大学

宮崎大学医学部では、大学入試共通テストが900点、二次試験の英語300点、数学300点、面接で合否が判定されます。

ほかの大学と比べて、大学入試共通テストの配点が高く、大学入試共通テスト対策をしっかり行うことが合格に繋がります。

また、二次試験では、ハイレベルな問題というよりも標準的なレベルの問題が出題されるため、大学入試共通テストと同等程度の記述問題に取り組むと良いでしょう。

徳島大学

徳島大学医学部の配点は、大学入試共通テストが900点、二次試験の英語200点、数学200点、それに加えて面接で合否を判断されます。

先ほど紹介した宮崎大学医学部以上に、大学入試共通テストの配点が高く、大学入試共通テストの点数が合否に大きな影響を与えます。

そのため、大学入試共通テストの対策を行うことはもちろんのこと、二次試験では微分・積分が頻出単元となっているので、マスターできるように勉強しましょう。

島根大学

島根大学医学部の配点は、大学入試共通テストが700点、二次試験の英語200点、数学200点、そして面接で評価されます。

また、島根大学医学部の特徴として、大学入試共通テストの数学と英語は100点に圧縮されるということを知っておきましょう。

つまり、大学入試共通テストにおける「国語」「社会」「理科」の配点が大きくなるため、しっかりと対策を行っておく必要があります。

秋田大学

秋田大学医学部は、大学入試共通テストが550点、二次試験の英語100点、数学100点、面接200点で評価されます。

これまで紹介してきた国公立大学医学部は、面接を実施してはいるものの、明確な配点を公表していませんでした。

しかし、秋田大学は面接の配点は200点と明確に決めており、面接の点数が二次試験の点数の2分の1にもなります。

そのため、大学入試共通テストや二次試験対策も必須ですが、面接対策を何度も繰り返し行うことが合格への近道となります。

弘前大学

弘前大学医学部は、大学入試共通テストが900点、二次試験の英語300点、数学300点、面接300点で評価されます。

先ほど紹介した秋田大学医学部と同様に、面接の配点がはっきりと公表されており、その点数は二次試験の3分の1にもなります。

さらに、大学入試共通テストと二次試験の配点が同じなので、どちらかに力を入れるということはできません。

そのため、大学入試共通テスト、二次試験、面接を適切な配分で対策していく必要があるのです。

旭川医科大学

旭川医科大学の配点は、大学入試共通テストが550点、二次試験の英語100点、数学100点、面接150点で評価されます。

全体を見ると、大学入試共通テストの方が力を入れて勉強すべきかと思うかもしれませんが、旭川医科大学の面接は集団面接のため、徹底した対策が必要です。

集団面接は個別面接と比べて、緊張感や会場の雰囲気が全く違うため、慣れていなければうまく話せず点数を伸ばせなくなってしまう可能性があります。

そのため二次試験は、英語と数学と並行して集団面接対策を十分に行うようにしましょう。

まとめ

今回は、少ない受験科目で医学部に受験できる私立大学と国公立大学について解説しました。

一般的な医学部受験に必要な科目数と比べて、少ない数の科目で受験できる大学はありますが、受験科目が少ないからといって、「受かりやすい」「偏差値や倍率が低い」というわけではまったくありません。

むしろ、受験するハードルが下がるので、他大学の医学部よりも人気が出るということも考えられます。

そのため、受験科目が少なくなっても、それぞれの科目を徹底的に勉強し、1点でも多く点数を取れるように努力しましょう。

偏差値が思うように上がらなかったり、1人で受験勉強をすることに不安を感じたりする場合は、学習塾や家庭教師の力を借りてみるのも1つの選択肢です。