医学部受験は数学がポイント!勉強法・対策と大学難易度ランキング
医学部受験に挑むにあたって、数学に苦戦し、どのように克服すれば良いかと悩んでいる人は多いと思います。
また、どんなに勉強しても点数や偏差値が上がらず、不安を感じている人もいると思います。
そこで今回は、医学部受験における数学の勉強法や対策方法を解説します。
また、数学の難易度が高い大学についても紹介するため、志望校選びなどに活用してみてください。
▼目次
医学部受験での数学の重要性
医学部を目指す学生の中には、「受験科目に数学が入っているから仕方なく勉強しているけど、医師に数学は必要ないのではないか」と考えている人もいると思います。
そこでここからは、医学部受験での数学の重要性や医師にとっての数学の重要性について解説します。
数学の勉強に対するモチベーションが上がらないという人は、ぜひ一度目を通してみてください。
数学は入試での配点が高い
すでに志望校の入試要項などを確認している人は知っているかもしれませんが、医学部受験において、数学の配点は高いため、数学で点数を取れなければ、医学部合格が遠のいていってしまいます。
多くの私立大学の医学部では、数学200点、英語200点、理科の2科目各100点というように、数学の点数の割合が3分の1にも上ります。
また、国公立の医学部であっても、二次試験での数学の配点が高い場合が多いため、数学の力を伸ばすことは、必須なのです。
さらに、数学の力が高ければ、化学や物理など他の理系科目でも、その力を活かすことができるので、大きな強みとすることができます。
医師に必要な論理的思考・空間認識能力が身につく
医師に必要な力といわれると、専門的な知識の豊富さや患者さんから信頼を得られる人柄などが思い浮かぶかもしれません。
しかし、そういった、能力以前に、数学で養われる論理的思考と空間把握能力が重要となります。
論理的思考は、物事を矛盾なく一貫性をもって考える力のことを指しますが、医師になれば、膨大な数の病気の中から、患者さんの症状をもとに病名を導き出し、適切な治療をおこなっていく必要があります。
この過程が論理的に考えられていなければ、正しい治療方法が導き出せなかったり、患者さんに納得してもらえなかったりするなど、医師として大きな欠点となってしまいます。
また、空間把握能力は、図形問題を通して身につけることができる力で、手術やレントゲン画像などを見る時に必要な力となります。
論理的思考と空間把握能力は、1日、2日努力したからといって身につくものではありません。
受験勉強を通して、多くの数学の問題と向き合い、解き方を学び、繰り返し演習することで身についていくのです。
医学部受験の数学の勉強方法
医学部受験で通用する数学の力を身につけるためには、正しい勉強方法で勉強を進めていくことが何よりも大切です。
そこでここからは医学部受験の数学の勉強方法について解説します。
おすすめの参考書も紹介するので、ぜひ一度目を通してみてください。
基礎が固まっていなければ学力は安定しない
医学部受験の数学の勉強法となると、難解な問題や入試問題をいくつも解くことが大切だと思っている人もいると思います。
しかし、どこを目標に勉強していても、基礎がきちんと固まっていなくては、学力は不安定となり、満足のいく成績を出すことはできません。
そのため、偏差値の変動が激しい人や伸び悩みを感じている人は一度基礎的な内容に戻ってみましょう。
基礎固めにおすすめのテキストは、すでに持っている人も多いかもしれませんが「Focus Gold」です。
「Focus Gold」は基礎レベルの問題から医学部受験レベルの問題まで段階を踏みながら演習できるため、知識を補うことはもちろん、自分の苦手な分野や抜け落ちてしまっている分野などを明確にすることができます。
演習の繰り返しが確かな学力へとつながる
基礎固めが終われば、繰り返し演習を行いましょう。
参考書やテキストを読んだだけで理解した気持ちになってしまうことは非常に危険です。
問題を解く際は、偶然解けた問題や解き方に自信がなかったものの解けていた問題などは、間違えた問題と同じ扱いにして、再度演習を繰り返すことが重要です。
繰り返しの演習におすすめのテキストが、「チャート式 基礎からの数学」です。
基礎レベルから医学部受験レベルまでたくさんの問題が載っているため、このテキストで繰り返し演習を行えば、これまで身につけてきた力にさらに磨きをかけることができます。
ただし、基礎固めが十分にできていない状態でこのテキストに挑んでしまうと、挫折しモチベーションが下がってしまう可能性があるので、中途半端な状態で解き始めることはおすすめできません。
過去問演習も繰り返しが必須
演習を繰りかえし、応用力が身についたら、過去問演習に入ります。
過去問演習を始めてすぐの段階は、思ったように解けなかったり、時間が足りなかったりするなど、上手くいかないことが多いと思いますが心配ありません。
過去問は大学ごとに問題の傾向が大きく異なり、その傾向を把握していない段階では、なかなか対応できないのです。
そのため、何度も演習を重ねて傾向をつかみ、問題の解き方や解く順番、時間配分などを試行錯誤しながら進めましょう。
また、最難関の医学部への挑戦を考えている人は、より多くの問題に触れ、解き方を習得しておく必要があります。
この段階でおすすめのテキストは、「チャート式シリーズ 医学部入試数学」です。
様々な大学の医学部の過去問題が載っているため、自分自身の引き出しを増やすにはもってこいの1冊です。
医学部受験の数学の難易度ランキング
数学に苦手意識を持っている人であれば、数学の難易度が高い大学を受験することは避けた方が賢い選択といえるでしょう。
そこでここからは。
医学部受験数学の難易度ランキングを紹介します。
医学部受験の数学難易度ランキングは以下の通りです。
(A)
1.東京大学
2.京都府立医科大学
(B)
3.東京医科歯科大学
4.浜松医科大学
5.名古屋大学
6.京都大学
7.大阪大学
8.奈良県立医科大学
9.和歌山県立医科大学
10.徳島大学
11.九州大学
12.熊本大学
このように、医学部と一括りに言っても、数学の難易度は、大学によって大きく異なります。
そのため、過去問題などを分析し、自分が解きやすい問題か、対応できる難易度かということを確認しておくことが大切です。
数学が苦手な人の医学部受験対策
数学の偏差値がなかなか伸びなかったり、数学に対する苦手意識を克服できなかったりすることはあると思います。
しかし、それらの理由で医学部受験を諦めてしまうことは非常にもったいないことです。
そこでここからは数学が苦手な人の医学部対策を2つ紹介します。
数学の配点・割合が低い大学を選ぶ
1つ目は、数学の配点が・割合が低い大学を選ぶことです。
医学部の多くは、数学の配点や割合が高いですが、きちんと調べれば数学の配点や割合が低い大学が見つかります。
例えば、広島大学医学部のA方式であれば、数学の16.7%と非常に低い割合です。
また、帝京大学は、国語と理科を選択すれば、数学を1問も解くことなく医学部に受験することができます。
このように、数学の割合や配点が低い大学もあるので、数学が苦手だということに悲観することなく、自分の実力が存分に発揮できる大学を探しましょう。
医学部専門の家庭教師の力を借りる
医学部受験の数学は、非常に難解な問題が多いため、数学に対する苦手意識がある人は、自分1人だけで向き合っていると、精神的に追い込まれてしまうという人もいるのではないでしょうか。
そういった人は、苦しい思いを一人で抱え込むのではなく、医学部専門の家庭教師の力を借りることがおすすめです。
難解な数学問題であっても丁寧に解説してもらえることはもちろん、メンタルケアや志望校探しなど、受験に関する様々なサポートを受けられます。
まとめ
今回は、医学部受験における数学の勉強法や対策方法を解説しました。
数学は、医学部受験に必須の科目である上に、医師にとって必要な能力を身につけるためにも必要です。
そのため、受験生のうちに数学に対する苦手意識を克服しておくことが大切なのです。
どうしても自分1人では克服できないと感じている場合は、医学部受験の知識が豊富な医学部受験専門家庭教師に相談し、力を貸してもらうことも1つの方法です。