医学部合格には1000時間以上の勉強する必要があるの? | 医学部を目指すならアズメディ

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医学部合格には1000時間以上の勉強する必要があるの?

医学部に入学するためには「1000時間」以上の勉強が必要になると言われています。
はたしてこれは事実なのでしょうか?それとも大げさに言われていることなのでしょうか?
ここでは現状にそってその内容を紹介していきたいと思います。

▼ 医学部入試コラム 目次

現役生と浪人生の勉強時間を比較

現役生は浪人生よりも厳しい

医学部に合格するためにはとにかく勉強時間が必要となります。
これは単純に覚えなければならない絶対量が多いためで、効率よく
勉強をしたとしても勉強しなくても良いということにはならないのです。

では現役高校生の基本的な勉強時間はどれくらいが普通なのでしょうか?
現役高校生と浪人生では国公立大学、私立大学ともに浪人生の方が合格率が高くなっています。
これはやはり勉強時間の確保の問題が影響しています。
どれだけの勉強時間を確保できるかが現役生のポイントと言えるでしょう。

現役生はどれくらい勉強しているのか

高校1年生はどれだけ受験勉強の基礎固めができるか、勉強する習慣を身に着けることができるかが重要になってきます。
医学部の受験内容は基礎ができていない受験生では対応できません。
週に最低でも20~30時間は自主勉強の時間を確保していきましょう。

高校2年生になると学校行事やクラブ活動も増えてきてさらに多忙になっていきます。
「クラブが忙しいから勉強できない」という言い訳をしているようでは医学部合格は不可能と言えます。
高校で学習する範囲を終わらせるつもりで週に30~40時間は勉強する時間を確保していきましょう。

高校3年生になるとすでに数学Ⅲと理科の基礎部分は終了している状態で1学期を終えたいものです。
最低でも週に40~50時間は時間をとりたいところです。
毎日規則的に勉強時間をとり週末にはまとまって時間をとることができれば十分に可能と言えるでしょう。

浪人生の勉強状況は?

医学部を目指す浪人生は勉強以外はすることはないはずです。
浪人生の考え方にもよるかもしれませんが、たいていの浪人生は1日に10~13時間の勉強で週に90時間ほどの勉強時間を確保しています。
なかには1日に15時間、週に100時間以上の勉強を重ねている浪人生もいます。

時間だけ見ていると不可能のような数字ですが、1日24時間のうち、勉強を15時間してもまだ9時間はあまります。
そこで食事、入浴、睡眠をとれば決して不可能な数字ではないのです。

やはり現役生と浪人生の圧倒的な違いはその勉強時間の確保についてです。
合格結果で浪人生の方が合格率が高いのはやはりそれが原因とも言えます。

勉強時間1000時間については

現実的には1000時間どころではない

勉強時間1000時間という言葉だけ見ればものすごい数字のように思えますが、週に90時間勉強する浪人生であれば3ヶ月で突破できる程度の時間でしかありません。

一般的に「国公立で最低2000時間、私立で最低1000時間」と言われる勉強時間は実際には「1教科」あたりの勉強時間でしかないのです。
もちろん勉強に対する理解力なども関係してきますが、実際にはそれだけの勉強時間を確保できる計画力、勉強を継続してできる持続力などが医学部合格には必要不可欠なものとなります。

計画的に行動して時間を作り出す

国公立大学、私立大学のどちらを目指すのかによっても勉強のスケジュールは変わってきます。
しかし基本は英語、数学、理科です。
特に英語と数学は学習した内容に新たな内容が上積みされていく科目ですので、早い段階からの基礎の積み重ねが必要になります。

学校の進度に合わせていては遅いという実状もあります。
高校3年間の学習内容を高校3年間かけて進んでいるようでは医学部受験の勉強は間に合わないのです。
「医学部受験コース」のようなコースに在籍しているのであれば別ですが、そうでないなら予備校や塾、家庭教師などを利用して自分で勉強を進めていく必要があります。

また、理科に関しては必要な学習範囲がすべて終わらないまま3年間が終了するということもあります。
こちらも早い段階から学習を進めていくようにしましょう。

国公立大学と私立大学の違い

国公立大学の医学部受験を考えているのであれば、5科目7教科を勉強しなければいけません。
センター試験を受ける必要があるからです。
しかもかなりの得点率が必要となりますので、大きく点数を落としてしまうような苦手科目があるのは致命的となります。

また、満点が狙えるような科目では確実に満点もしくはほぼ満点をとっていく必要があります。
そのためには科目ごとの勉強時間を確保し、綿密なスケジュールを立てて勉強を進める必要があります。

医学部受験の予備校に通っている場合などは、そこの講師に相談して勉強プログラムを作るのも良いでしょう。
計画的に勉強を進めていることは学力は当然ですが、それ以外にも「自信」となって受験を助けてくれるでしょう。

まとめ

医学部受験を目指すのであれば勉強時間の確保は必須とも言えます。
多ければ良いというものではありませんが、勉強時間を確保できていない受験生はまず合格はできません。

勉強時間1000時間などはただの通過点として、勉強を継続していくことが何よりも重要なのです。
1科目最低1000時間くらいのつもりで勉強していくのが重要でしょう。