入試直前の冬休み!医学部受験生の過ごし方とは?
よく保護者の方々からご相談を頂くものとして「夏休みにやることは具体的に聞くのに、冬休みにやることはあまり聞かない」といったものがあります。
たしかに冬休みはそれほど長い期間あるわけではないですしお正月を挟む関係で詳しい計画を練ることができない。
そんなことをかつて教えていた学生達から聞いたことがあります。
しかも冬休みは既に受験直前です。
「焦りや緊張も大きくなってきて逆に勉強に手がつかない」そんな相談を受けたこともあります。
それでは今回はそんな『冬休みの過ごし方』についてお話していきましょう!
【医学部入試コラム 目次】
体調を崩さない
なるべく病気にかからない!
受験直前に大事なことは何よりも『体調を崩さないこと』。これに尽きます。
インフルエンザの予防接種はもう行いましたか?
なるべく体調を崩さないためにも、予防接種ができる方は必ず行いましょう。
これは受験生だけでなく、周りの保護者の方々やご兄弟、ご姉妹もです。
さらに手洗いうがいもしっかりとしましょう。
たかが1分されど1分、行うだけで体調を崩す確率はかなり抑えることができます。
病気にかかるとその期間、頭が働かなくなったり集中が続かなかったりします。
それを阻止するためにも、体調は万全の状態をキープしましょう!
ライフサイクルを崩さない
例え手洗いうがいを行い、予防接種をしっかりと終えたとしてもライフサイクルが崩れてしまうと勉強に大きな支障をきたします。
必ず朝起きて、夜寝る。これを徹底しましょう。
日が昇るまで勉強する、というのはそれだけ勉強に集中するのはとても良いことかもしれませんが、長期的に見ると損です。
もし可能であれば、休みの間も普段の学校と同じ時間に登校しましょう。
家で勉強するよりも誘惑や気を散らすものが少ないです。
苦手を潰そう!
冬期講習の使いどころ
苦手は冬休み中に根絶しましょう。
そしてそのためぜひ使っていただきたいのが『冬期講習』です。
一部の冬期講習では今までの基礎のまとめとして開講されているものがあります。
その冬期講習で苦手分野を根絶し、今まで知らなかった自分のできない場所をなるべく早く発見してなるべく冬休み中に克服しましょう。
また冬期講習では自身の受験校の対策を行う講座もあります。
過去問をまだ一度も見ていない人はそれを受講してみて自身の受験校がどんな問題が出てきているのか、を確認してみても良いでしょう。
問題集を解き直す
もし既に一通り終わっている問題集があるならばそれをもう一度解いてみましょう。
案外と自身の苦手分野は解き方を忘れていたり解くのに時間がかかることもあるでしょう。
ただし、全部解き終わっていない問題集がある場合はそちらを優先して行ってください。
解き直しよりもまず大事なのは問題集の全範囲を一周終えることです。
この冬休みで一周全て終えることで、1,2月の勉強が随分と楽になります。
センター試験対策
医学部受験にはとても重要!
国公立医学部を受験する学生さんにとってセンター試験(2020年度から大学入学共通テスト)というのはかなり重要になります。
今まで教えていた学生さん達や、他の学生さん達の話を聞いていてもセンター試験の得点率は90%以上は欲しいところです。
特に国公立ではセンター試験の得点が低いと足切りを食らうことがありますので余裕を持って足切りラインを超えたいですね。
センター試験は特に基本的な問題が出題されます。
そのため冬休みの苦手分野克服は医学部受験に必須と言えます。
また私立医学部の受験においてもセンター試験利用受験を行う場所があります。
それに関しては二次試験に少し余裕を持つためにも得点率95%は欲しいです。
例を挙げると、2018年度帝京大学医学部のセンター利用方式では、得点率は91%と言われています。
私立医学部受験対策もお忘れなく
さらに私立医学部を受験される学生さん達はセンター試験対策と並行して受験校別の対策を行う必要があります。
というのも、私立医学部は受験日程がとても早く一番早い大学ではセンター試験後大体1週間以内に受験があります。
2019年度で一番早い医学部は国際医療福祉大学と愛知医科大学の1/21です。
そのため、センター試験のみをしていると大学別対策ができなくなってしまいます。
勉強の配分については国公立、私立どちらを重視するかで変わります。
しかし焦ってしまってどちらも手つかずになってしまったとなってしまうと元も子もありません。
必ず優先順位を付けてから勉強に取り掛かりましょう。
意識するのは周りではなく自分
受験間近になるとどうしても周りと比較してしまいます。
偏差値や友達の成績。直前模試の成績に一喜一憂してしまうのも無理はありません。
しかし大事なことは自分がどれだけ志望校に近づいているのか、ということです。
以前よりも点数が取れている。
判定が前に比べて一つ上がった。
些細な事でも良いのでそう考えてモチベーションを高めたり維持したりすることで受験までのエネルギーを確保することができます。
よく『受験は自分との戦い』と聞くことがありますが、その通りだと思います。
決して焦らないで、自分の今までやってきたことをよく確認して勉強に取り組んでみてください。
いくらか、心が軽くなります。