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医学部受験に向けて秋にすべき勉強まとめ【科目別の勉強方法とは?】

医学部受験は一般的な大学受験に比べると難易度が高く、その科目数も多いです。
特に、その勉強方法や内容についての計画を誤ると、やみくもに勉強をしても
志望校合格は難しいでしょう。

秋には模試やセンター試験を見据えた、勉強のバランスが重要になります。
基礎を怠らず、かつ苦手科目や本番への対策など、個人に合った計画を立てましょう。

医学部受験に向けて秋にすべき勉強

1.普段の予習・復習は欠かさない

試験形式を問わず、基礎を身につけていくためには日々の学習から
しっかりと吸収していくことが大前提になります。
普段の授業や予習・復習は欠かさず行いましょう。

2.苦手科目の克服

苦手対策は、冬休みに入ってからでは間に合いません。
できるだけ早いうちに苦手科目に時間を割き、克服しておくことが重要です。

また、苦手科目は一人で取り組んでも、なかなか進めづらい場合があります。
周りの先生に質問をしたり、勉強を見てもらうことで効率よく学習を
進めていきましょう。

3.模試を活用する

現時点で本番を見据えた勉強ができなければ、本番でつまずくことは必至です。
常に本番を想定し、目的を持って挑みましょう。

また、模試の結果で一喜一憂してはいけません。
結果がよかったからと勉強のペースを落としたり、あるいはよくなかったために
落ち込んでいたりしては、残りの勉強に悪影響を及ぼします。
たとえ良い結果がとれたとしても、最後まで気を抜かずに頑張りましょう。

4.過去問を解く

過去問も受験本番を意識して取り組みましょう。
過去問への慣れは、時間配分などの試験対策にもなります。
また、志望校の問題傾向は早めに知っておくと良いでしょう。

模試や過去問を解いていくと、自分に足りない部分が見えてきます。
それは、これからの勉強の優先順位を把握することに繋がりますから、
科目や単元ごとの、勉強時間の比重を考えていきましょう。

①大学入学共通テスト対策

例えば大学入学共通テストの化学では、従来のセンター試験の内容に加え、
グラフや表などから「情報を読み取って」解答する問題が出題されます。
そのため知識だけでなく、広い視野を持って問題を分析していかなければなりません。
思考・読解問題が苦手であれば、類題を使って対策をしましょう。

問題の傾向と自分の得意・不得意に応じた対策を考える必要があります。

②私立1次・国立2次対策

医学部入試では、その試験時間は圧倒的に少ないです。
目指すべきは満点を取ることではなく、合格ラインを超えることを考えましょう。
そのためには
・解ける問題は確実に正答を出す
・捨てる問題には時間を一切割かない
などの対策や、時間配分を踏まえる必要があります。

現時点であとどれだけの知識や時間が必要かを踏まえ、実践的な対策を考えましょう。

【科目別】医学部受験生におすすめの勉強方法

1.英語

英語はまず、単語や熟語の語彙を増やしていくことが最も重要です。
秋だけでなく日頃から、一定のペースで学習しておきましょう。
私立医学部入試では特に、基本的な医学用単語も知っておく必要があります。
過去問に出てきた単語は、ノートに書き留めておきましょう。

長文読解では、「精読」と「速読」を使いこなせなければなりません。
・精読:文法構造を分析し、詳細を正確に把握する。日本語訳などの設問に重要。
・速読:文章の概要を素早く読み取る。関係ない部分を読み飛ばし、時間短縮を狙う。
精読には正確な文法知識や、語法の学習が重要です。
速読は、同じ長文を繰り返し読み込んで訓練をしましょう。

2.数学

数学はまず定義をしっかり理解し、身につけていきましょう。
定義を踏まえて考える習慣は、数学において非常に重要です。
また、定理や公式はただ暗記するだけでなく、自力で証明までできるとよいでしょう。
証明には、応用問題の考え方や解法に通ずるポイントがあります。

3.物理

物理も数学と同様、理解しながら公式などを身につける必要があります。
物理の問題は図やグラフを用いながら考えることも効果的です。
ただ公式を暗記をして解くのではなく、思考手順を踏まえると理解が深まり
記憶も定着しやすくなります。

4.化学

化学は単元によって、知識問題と思考問題とがあります。
知識問題は暗記が重要なので、まずは優先的にこなしていきましょう。
思考問題は、暗記に留まらず「なぜそのようになるのか」という疑問を
解決しながら問題を解くことが重要です。

5.生物

生物は知識問題が主ですが、範囲が膨大になるため、重要度の高い単元から
学習していきましょう。
理科系科目は、図を描いて考えるようにするとヒントにつながりやすいです。
また、計算問題はその種類が少ないため、コツを掴むと攻略しやすくなります。

6.国語(大学入学共通テスト)

現代文は評論と小説とに分けられますが、
どちらも文章理解と適切な選択肢を選ぶ力が必要になります。
特に、選択肢を選ぶときに重要なのは消去法です。
「どの部分が間違いなのか」をきちんと確認して選択しましょう。

古文の問題における選択肢は、複雑ではないため内容理解が重要です。
古文の基本単語と、文法の正確な知識を活用して文章を読み解きましょう。
問題を解く際、設問の文章や選択肢にヒントがある場合も多いので、
必ず確認するようにします。
漢文も同様に、漢文特有の知識を用いて正確に読み取る習慣を身につけましょう。

7.社会科目(大学入学共通テスト)

社会科目は学習範囲が広いため、負担が多くなりがちです。
勉強方法としてはまず、テキストや図説を用いて基本事項を理解、暗記します。
そのあと、大学入学共通テスト対策用の問題集や過去問を繰り返し演習しましょう。
問題を解きながら知識理解を深めるため、最低3周は同じテキストを繰り返します。

まとめ

秋の医学部受験の勉強に重要なのは、
・基本を身につけるための日々の予習、復習
・苦手科目の克服
・模試や過去問の活用
の3点です。

特に模試は、その結果から、自分の苦手や志望校までの現在の到達点を踏まえて
これからの勉強計画を立てる必要があります。
科目によって学習時間の配分を決めたり、どのような対策をしていくべきかを
意識した勉強をしていきましょう。

オンライン家庭教師で医学部受験を目指すメリット・デメリットについて

ここ数年、私たちの生活はコロナの影響を受け、様々な変化がもたらされました。
その中でも特に大きな変化とも呼べるのが「オンラインでの学習や仕事」です。
オンラインでの授業や指導が増えたということは、学ぶ側に取っては
選択肢が増えたとも言えます。

特に、医学部受験という難関を乗り越えるために、自分に合った学習方法を
選ぶことは重要です。

通塾・対面授業に比べて、オンライン学習にはどのようなメリット・デメリットが
あるのかを紹介していきます。

オンライン家庭教師でも医学部受験を目指せる

まず、オンライン学習で医学部受験を目指せるのか、という点ですが「可能」です。
オンライン授業や講師による指導は増えており、その内容も多様化しています。
中には医学部受験に特化した学習指導や、面接も行っている塾や予備校、
家庭教師などもあるため、目的に応じて特化したコースを選択することができます。

オンライン家庭教師で医学部受験を目指すメリット

1.優秀な講師の授業が受けられる

医学部受験に特化した大手塾や予備校は、都市部に集中していることが多く、
場所によっては通塾できない場合がありました。
しかしオンライン家庭教師では、講師はオンライン環境さえあれば誰にでも
授業や指導を行うことができます。
そのため、遠方の優秀な講師の授業でも受けることが可能になります。

2.どこでも利用できる

講師だけでなく、学ぶ側にとっても場所を選ぶ必要がなくなる
というメリットがあります。
従来の家庭教師は、自室で1対1の指導をすることが多く、
家族が気を遣う場面もありました。
オンライン家庭教師なら、自室だけでなく、家族にいるリビングでも自由に
学習することが出来ます。

3.コロナ対策になる

オンライン家庭教師であれば、非対面・非接触の指導のため、
マスクや消毒といったコロナ対策に気を遣う必要もありません。

4.時間を有効に使える

塾や予備校などの場合、通塾時間を考慮する必要がありましたが、
オンライン家庭教師なら、自宅にいながらすぐに授業や指導を受けることが
出来るため、その分の時間を有効活用することができます。

5.費用を抑えられる場合がある

従来の家庭教師は、自宅に講師を招くため人件費に交通費が含まれていました。
オンライン家庭教師であれば交通費は不要なため、コストが抑えることができます。
そのため、対面式の家庭教師に比べて費用が安くなる場合があります。

オンライン家庭教師で医学部受験を目指すデメリット

1.モチベーションの維持が難しい

塾や予備校という環境は、受験生にとって学習に適した環境とも言えます。
周りの生徒たちの勉強している様子が見えるという緊張感があるため、
モチベーションが維持されやすいからです。
オンラインでは自室で、一人でも学習することが可能なため、そのモチベーションも
自分で維持していく必要があります。

2.受講環境の整備

オンラインでの学習となるため、授業を受けるためのネット環境などを
整備する必要があります。
通信環境が悪いと、授業の音声や映像に不具合が起こりやすく、スムーズに学習が
できないために集中の妨げになったり、モチベーションが低下しやすくなります。

3.塾や予備校のメリット

塾や予備校に通えば、オンライン環境の整備も不要であり、講師へすぐ
質問ができるなどのメリットがあります。
また、授業外で講師と話したり、塾や予備校のシステムなどによっては
受験についての情報が手に入りやすいです。

医学部受験に強いオンライン家庭教師の選び方

1.リアルタイムの授業や指導を行っているか

講師がつくことのメリットは、自分のわからないところを質問できる点にあります。
そのため、講師に授業の場で直接、質問が出来ることは特に重要です。

リアルタイムでの授業であれば、オンラインでも特に臨場感があるので
学習のメリハリをつけやすく、学習のモチベーションにも繋がります。

2.医学部に特化したコースがあるか

医学部受験には特に、情報収集は不可欠です。
受験に必要な情報を得るためには、特化したコースがあることや、専属の講師が
在籍しているかは非常に重要です。
定期面談の有無と合わせて、確認をしておきましょう。

3.進路指導や学習ペースについての面談があるか

塾や予備校での個人面談は、志望校の合格基準といった情報や、現在の
自分の学習状況についての確認をしてもらえます。
やみくもに勉強をしても、このままで良いのかという不安は学習の妨げになります。

このような悩みを解消するためにも、個別の面談が定期的に行われているかを
確認しておくことが大切です。

4.オンラインの環境は適切か

映像や音声が安定しているかどうかは、快適な学習にとって大事なことです。
授業が見づらかったり、聞き取りづらかったりすると、
学習内容が頭に入りにくかったり、ストレスからモチベーションの低下に
繋がったりもします。

授業を配信する家庭教師側のオンライン環境について調べると同時に、
学習者自身のオンライン環境についても確認することが大切です。

5.自分に合った指導や学習が受けられるか

医学部受験では受験科目は多いため、より効率的な学習が求められます。
苦手科目の対策、自分のレベルに合ったクラスやコースなど、
学習者にとって必要かつ、適切な授業や指導が受けられるかは重要です。

6.志望校対策ができるか

志望校の対策方法は、その学校によって異なります。
自分の志望校に向けて対策ができるコースはあるか、
それが自分のレベルから志望校に到達するためのコースであるのかを
確認する必要があります。

7.費用は適切か

受験勉強は長期間の学習となるため、予算内に収められるかは大切です。
しかし、志望校合格を目指すためには最低限の講師の質も求められます。
費用を気にしすぎるあまり、必要な科目や学習に対するサポートが足りない、
という事態に陥らないよう留意しておきましょう。

まとめ

オンライン家庭教師は、塾や予備校と同様に医学部に特化したコースもあり、
医学部受験対策が十分に可能です。

医学部受験に強い講師がいるかや、志望校対策に特化したサポートが受けられるか
どうかなどを吟味し、志望校合格を目指してください。

【国立医学部の受験のイロハ】難易度・入試の仕組みや志望校の選び方など

医学部受験に挑戦する人の中には、国立医学部を狙っている人も多いと思います。また、私立医学部に加えて国立医学部に挑もうと考えている人も多いでしょう。

そこで本記事では、国立医学部への受験のイロハを解説します。難易度や入試の仕組み、受験科目など細かく解説するので、是非参考にしてみてください。

国立医学部の受験の難易度はどれくらい?

国立医学部は私立医学部と比べて難易度が高いイメージがあると思いますが、どのくらいの難易度が上がるのでしょうか。

まず 、注目すべきなのが学費です。国立医学部の学費は6年間で400万円程ですが、私立医学部では2,000万円~5,000万円と高額な学費が必要となります。つまり、国立医学部の学費の方が大幅に安いため、受験者数が増え倍率が上がり、難易度も必然的に上がっていくのです。

また、国立医学部を受験する場合は、共通テストを受ける必要があることから受験科目が増えます。そのため、複数の科目を同時進行で勉強しなければならず、さらにどの科目でも高得点を獲得しなければならないことから、難易度が大幅に上がると言われています。

国立大学の医学部の中で特に難易度が高いのは、東京大学・京都大学・大阪大学・東京医科歯科大学です。

医学部の入学試験の仕組み・受験科目

ここまで、国立医学部合格の難易度について解説してきましたが、医学部受験に挑戦するのであれば、入試制度についても理解を深めておく必要があります。

そこでここからは、医学部の入学試験の仕組みや受験科目について解説します。公立医学部と私立医学部を分けて解説するので、ぜひ比較しながら読んでみてくださいね。

国立医学部の入学試験の仕組み・受験科目

国立医学部の入試では、共通テストと2次試験の2回の試験を受験する必要があります。共通テストと2次試験の受験科目は以下の通りです。

《共通テスト》

  • 国語
  • 外国語
  • 数学2科目
  • 理科2科目
  • 地理歴史・公民から1科目

《2次試験・前期》

  • 英語
  • 数学
  • 理科2科目
  • 面接

《2次試験・後期》

  • 小論文
  • 面接

この ように、国立医学部は受験科目が非常に多く、様々な科目の受験対策をする必要があります。また、共通テストでは、比較的合格しやすい大学であっても、全科目75%以上の得点率が必要なので、どの科目もまんべんなく安定して点数を取れるようにしておく必要があるのです。

私立医学部の入学試験の仕組み・受験科目

私立医学部は、国立医学部のように共通テストを受ける必要はなく、基本的に1度の試験で合否が決まります。私立医学部の受験科目は以下の通りです。

《一般入試》

  • 英語
  • 数学
  • 理科2科目
  • 小論
  • 面接

私立医学部の受験科目は、国立医学部と比べるとかなり少なくなります。ただし、各大学によって試験問題の出題内容や出題形式に特徴があるため、念入りな対策が必要です。また、一般入試のほかに共通テストの結果や資格・検定を利用する入試もあるため、自分に合ったに入試方式を選ぶことも重要となります。

国立医学部の志望校の選び方

国立医学部に合格したいと考えている人の中には、どのように志望校を選べば良いのかわからず悩んでいる人は多いでしょう。

そこでここからは、国立医学部の志望校の選び方について解説します。志望校をどのように選ぶかによって、国立医学部に合格できるかどうかは大きく変わってくるため、ぜひ参考にしてみてください。

大学の教育方針で選ぶ

1つ目の選び方は、大学の教育方針で選ぶことです。

国立大学医学部といっても計51大学あり、大学によって教育方針や力を入れている分野、教鞭をとる教授など、異なる部分がたくさんあります。

そのため、どんな医者になりたいのか、どういったことを学びたいのか、誰から学びたいのかなど、自分自身の考えや思い、将来などをしっかりと考えた上で、大学を選ぶことが非常に重要なのです。

合格しやすい大学を選ぶ

2つ目の選び方は、合格しやすい大学を選ぶという方法です。

当たり前のことではありますが、どんなに医者になりたいという強い思いがあったとしても、医学部を合格できなければ医者になることはできません。つまり、合格しやすい大学を選ぶということは非常に賢明な判断と言えるのです。

近頃は、地方の医者不足が深刻になっていることを受けて、地方の医学部の定員が増加しているという傾向があります。また、首都圏の大学は受験者数が多く集まりやすいという傾向があるため、合格しやすい医学部を選ぶのであれば、地方の医学部がおすすめです。

まとめ

今回は、国立医学部の難易度や入試の仕組み、受験科目など、受験のイロハを解説しました。

国立医学部は、私立医学部と比べてもかなり難易度が高く、並大抵の努力では合格できません。しかし、だからと言って諦めなければならないというわけではないので、本当に国立医学部を目指すのであれば、しっかりと受験勉強に励みましょう。

また、医学部受験は特有の対策が必要となるので、医学部に特化した家庭教師を利用することがおすすめです。学習指導はもちろん、学習計画を立ててもらえたり、志望校選びのアドバイスをもらえたりするなど、様々なサポートを受けられます。

医学部受験で浪人するべきか?メリットと合格に向けて大切なこと

医学部受験に挑戦しようと考えている人の多くが、浪人するかどうかについても考えているのではないでしょうか。しかし、何も考えずに浪人することを決めてしまうのは非常に危険です。

そこで本記事では、医学部受験で浪人すべきかどうかということについて解説します。浪人するメリットやデメリットはもちろん、浪人をした方が良いケースも紹介するので、医学部受験で浪人しようか悩んでいる人は是非参考にしてみてください。

医学部の受験で浪人は多い?

文部科学省のデータによると、平成30年に国立大学医学部に合格した方の中の浪人生の割合は64%となっています。また、浪人生の中の割合としては、1浪が35%、2浪が14%、3浪が5%、4浪以上が7%となっています。

つまり、医学部の合格者は、現役生よりも浪人生の方が大幅に多く、現役生で合格することがいかに難しいかということがよく分かります。一方で、浪人することによって医学部合格を勝ち取った人が多いとも言えるでしょう。

医学部受験で浪人するメリット・デメリット

さきほど解説した通り、医学部部受験のために浪人する人は少なくありません。しかし、浪人には良い側面と悪い側面の両方があるということを知っておくことが大切です。

そこでここからは、医学部受験で浪人するメリットとデメリットを解説します。浪人するかどうか迷っている人は、ぜひ一度目を通して判断の材料としてください。

医学部受験で浪人するメリット

医学部受験で浪人するメリットは、受験勉強にかけられる時間を得られるということです。

医学部受験に限ったことではありませんが、受験において勉強にかけられる時間の長さは非常に重要です。勉強にかけられる時間が長ければ、知識を増やし、理解を深め、偏差値を上げることができます。つまり、合格に近づくことができるということです。

また、浪人すれば前年の反省を活かして、より効率的で質の高い勉強を行うこともできるでしょう。さらに、浪人をしたことによって、医学部合格へのモチベーションが上がるという人も少なくありません。

医学部受験で浪人するデメリット

医学部受験で浪人するメリットもありますが、デメリットも存在します。それが精神的な負担の大きさです。

浪人するということは、一度志望している学校から不合格を突き付けられているということになるため、ショックを受けてしまう人もいます。気持ちの切り替えが得意な人であれば、合格できなかった悔しさをバネに勉強を頑張れるかもしれませんが、ショックを受けた気持ちを引きずってしまう人は精神的な負担が大きくのしかかることになります。

そのため、気持ちの切り替えが得意ではないという人は、浪人するかどうか慎重に考えた方が良いでしょう。また、浪人しても思ったように成績が上がらなかったり、大学生活を楽しむ同級生の情報が入ったりするなど、浪人中の精神的な負担に耐えられるかどうかということも考えておく必要があります。

医学部受験で浪人すべきケース

さきほど解説した通り、医学部受験で浪人する場合にはメリットもデメリットもあります。しかし、場合によっては浪人した方が良いというケースもあります。それが、どうしても医者になりたいというケースです。

医者は医学部に合格して医師免許を取得する方法でしかなれない職業です。そのため、なんとしても医者になりたいと考えている人であれば、合格を勝ち取るために浪人するという選択をしても良いでしょう。

また、どうしても医者になりたいという気持ちがあれば、浪人中に心が折れてしまったり、モチベーションが下がってしまったりすることが少ないので、浪人をすることが良い方向に働く可能性が高いと言えるでしょう。

ただし、思いが強いからと言って確実に医学部合格をつかみ取れるというわけではなく、合格のために日々継続して努力できるということが大前提となります。

医学部合格に向けて浪人生活で大切なこと

医学部受験は、浪人したから合格できるといったものではありません。しっかりと自分自身を律しながら、日々コツコツと勉強をする必要があるのです。

そこでここからは、医学部受験合格に向けた浪人生活で大切なことを解説します。浪人する際に非常に重要なポイントとなるので、ぜひ覚えておいてください。

昨年度の勉強や成績を振り返る

医学部合格に向けた浪人生活の中で大切なことの1つ目は、昨年度の勉強や成績を振り返ることです。

浪人生の強みの1つは、医学部受験のために勉強してきた経験があることです。経験があればそこで得た知識やノウハウを活かすことができるのはもちろん、経験を振り返って反省や改善を行うこともできます。

浪人をすることに抵抗があったり、ショックを受けたりする人も多いかもしれませんが、強みを活かして医学部受験に取り組むことが非常に重要なのです。

適度にリフレッシュをする

2つ目は、適度にリフレッシュをすることです。

現役生と浪人生の大きな違いは、高校に通っているかどうかです。現役生であれば学校で友人と話すことができたり、学校行事を楽しむことができたりするなど、さまざまな部分でリフレッシュができます。

しかし、浪人生の場合は1日中勉強に打ち込もうと思えばできてしまうため、人間関係が薄くなってしまい、ストレスが溜まりやすい状況となってしまいます。そのため、自分自身がストレスを感じていなかったとしても2週間に1日、1ヵ月に1日など頻度を決めて、定期的にリフレッシュのための時間を確保するようにしましょう。

まとめ

今回は、医学部受験で浪人すべきかどうかということについて解説しました。

浪人するということは、受験までの期間が延びるということなので、自分が満足の行くまで勉強ができるでしょう。しかし、その一方で、時間にゆとりができたことで勉強に対する焦りがなくなり、勉強へのモチベーションが下がってしまうことがあります。

そのため、浪人したいと考えているのであれば、絶対に合格すると覚悟を決めておくようにしましょう。また、浪人中の学習計画や勉強方法などに不安を感じている人は、医学部受験専門の家庭教師を利用することがおすすめです。

【医学部の受験の科目一覧】共通テストは何科目?国立と私立の違いも解説

医学部受験を目指している人の多くは、共通テストの受験を考えているでしょう。しかし、医学部受験に挑む場合、共通テストでは何科目のテストを受ける必要があるのでしょうか。

そこで本記事では、医学部受験に必要な共通テストの科目について解説します。国立大学と私立大学の違いについても紹介するので、医学部受験を目指している人は是非一度目を通してみてくださいね。

全国には医学科がどのくらい設置されている?

医学科が設置されている大学の数は、2021年度の時点で82大学となっています。内訳は、国公立大学が50大学、準大学が1大学、私立大学が31大学となっています。具体的な大学名は以下の通りです。

【国公立大学:50大学】
東京、京都、北海道、東北、名古屋、大阪、九州、千葉、新潟、金沢、京都府立医科、岡山、長崎、熊本、札幌医科、弘前、福島県立医科、群馬、東京医科歯科、横浜市立、信州、名古屋市立、岐阜、三重、大阪市立、神戸、奈良県立医科、和歌山県立医科、鳥取、広島、山口、徳島、鹿児島、旭川医科、秋田、山形、筑波、富山、福井、山梨、浜松医科、滋賀医科、島根、香川、愛媛、高知、佐賀、大分、宮崎、琉球

【準大学:1大学】
防衛医科

【私立大学:31大学】
慶應義塾、東京慈恵会医科、日本医科、岩手医科、順天堂、昭和、東京医科、東京女子医科、東邦、日本、大阪医科薬科、関西医科、久留米、自治医科、獨協医科、埼玉医科、北里、杏林、帝京、東海、聖マリアンナ医科、金沢医科、愛知医科、藤田医科、近畿、兵庫医科、川崎医科、福岡、産業医科、東北医科薬科、国際医療福祉

医学科が設置されている大学は、様々な地域に存在しますが、各大学の特徴や難易度、学費は大きく異なるため、気になる大学については1つずつ大学のホームページを確認することがおすすめです。

また、国公立大学か私立大学かによって、受験科目や学費も違ってくるので、志望校選びの際にはしっかりと情報収集をするように心掛けましょう。

国立大医学部の受験科目

国公立大学医学部と聞くと、受験科目が多いイメージを持っている人も多いと思いますが、具体的にどのような科目が受験科目となっているのでしょうか。国公立大学医学部の具体的な受験科目は、以下の通りです。

【共通テスト】

  • 国語
  • 地理歴史
  • 公民
  • 数学
  • 理科
  • 外国語

共通テストでは以上の6教科があり、医学部受験の場合は、この中から5教科7科目を選択して受験することになります。具体的な科目としては、国語・外国語・数学2科目・理科2科目・社会科(地理歴史・公民の中から)1科目の計5教科7科目です。

【二次試験】
国公立大学では、共通テストの次に二次試験が行われます。二次試験は前期と後期の2つの日程で行われ、科目も日程によって異なります。

前期:英語・数学・理科(1科目、もしくは2科目)
後期:共通テストの結果+小論文・面接

二次試験の内容は、各大学が学生に求める力を測るために用意している試験なので、大学によって試験内容が大きく異なります。たとえば、前期日程の場合は、理科の科目を選択できる大学もあれば、科目が決まっている大学もあります。

また、後期日程の場合は、小論文のテーマとなる内容が異なっていたり、面接の形式が個人・集団と違っていたりもするため、各大学の試験内容をしっかりと調べておくことが必須となります。

私立大医学部の受験科目

私立大学医学部の受験科目は、国公立大学医学部に比べると少なくなります。具体的な受験科目は以下の通りです。

  • 英語
  • 数学
  • 理科(2科目)
  • 小論文
  • 面接

ただし、科目が少なくても、大学ごとによって問題の傾向や形式、難易度が大きく異なるので、入念に過去問演習を行う必要があります。また、科目数が少ない分、高い得点率がなければ合格できない大学も多いため、確実に得点を伸ばすことができる得点力を身につけておくことが必須です。

さらに、小論文や面接など、コミュニケーション力や医者になることへの意志の強さなどを測る試験も行われるため、勉強面に加えてしっかりと対策をすることが必要となります。また、面接は、大学によって集団面接か個別面接かが異なるので、面接の形式に適した対策をおこなうことが必須です。

医学部の共通テストの得点率は?

ここまで、国公立大学医学部と私立大学医学部の科目について解説してきましたが、どのくらいの得点率で合格できるのかということについても、気になっている方が多いのではないでしょうか。国公立大学医学部の二次試験や私立大学の試験の合格ラインは、各大学や年度によって大きく異なるため、今回は共通テストの得点率について解説します。

医学部合格を目指すために必要となる共通テストの得点率は、85%以上と言われています。85%以上の得点率がない場合は足切りとなってしまい、二次試験を受けられなくなってしまう可能性があるのです。

そのため、5教科7科目のどの科目についても、安定して85%以上の得点率になるように、入念に過去問演習をおこないましょう。苦手科目がある場合は、可能な限り85%に近づくように対策を行うとともに、得意科目で補えるように戦略的に勉強を進めることが大切です。

また、得点率の目安は、毎年少しずつ変動するため、得点率が85%に到達したからと言って安心するのではなく、可能な限り確実に共通テストを通過できるように、得点率を高めるように心掛けましょう。

まとめ

今回は、医学部受験に必要な共通テストの科目について解説しました。

医学部受験は、受験科目が多い上に、それらの科目をより深く正しく理解し、問題を正確に解くことが求められます。そのため、まずは受験に必要な科目を把握し、学習計画を立てることがおすすめです。

また、自分1人では効率よく勉強を進められないと感じる方は、医学部専門の家庭教師を利用することがおすすめです。学習指導や学習計画の提案、志望校選びなど様々なサポートを受けることができます。

医学部受験って大変?科目やお金について。家族ができるサポートとは?

大学受験と聞くと、「とにかく難しい」「賢い人しか合格できない」など、抽象的なイメージを持つ人は多いでしょう。しかし、具体的にはどんなことがどのように難しく、どんなことが大変なのでしょうか。

そこで本記事では、医学部受験の大変さについて勉強面と金銭面から解説します。また、家族ができるサポートについても紹介するので、ぜひ医学部受験に挑むお子様をもつ保護者の方は参考にしてみてください。

大変な事1:医学部受験は科目が多い

医学部受験において、大変な事の1つは受験科目が多いことです。医学部受験に必要となる具体的な科目数は以下の通りです。

【国公立大学】
共通テスト:5教科7科目
二次試験:4科目(※大学により異なる場合があります。)

【私立大学】
4科目+小論文や面接(※大学により異なる場合があります。)

このように、医学部受験に挑む場合は、複数の科目の勉強をする必要があります。また、医学部受験では小論文や面接などの試験が実施されることも多いため、勉強以外にも様々な対策を行う必要があるのです。

さらに、大学によって出題される問題の難易度や傾向、形式は大きく異なるので、複数の大学を受験する場合は、さらに時間をかけて勉強することが必須となります。

大変な事2:倍率が高い

倍率が高いことも医学部受験の大変な事の1つです。

倍率とは、募集人数に対してどれだけ志願者数がいるかということを表す数値です。たとえば、募集人数100名に対して志願者数が200人となった場合は、倍率は2倍ということになり、2人に1人が合格できることになります。

2022年の国公立大学医学部の倍率は以下のような数値となっています。
前期日程:4.0倍(募集人数3,607名、志願者数1万4,445名)
後期日程:19.4倍(募集人数363名、志願者数7,031名)

参考:m3.com 2022年度国公立全50大学の医学部入試志願者倍率速報

以上の倍率から、前期の場合は4人に1人、後期は19人に1人しか合格できないということがわかります。つまり、医学部受験ではこの高倍率の中で戦えるだけの学力が必要となるのです。

大変な事3:学費が高い

医学部受験を無事突破し、医学部に入学できたとしても、まだ大変な事は残っています。それが学費です。医学部の学費は、他の学部の学費と比べて非常に高いことで知られており、学費の高さによって医学部受験のハードルが上がっているともいえます。

そこでここからは、医学部受験の学費について詳しく見ていきましょう。国公立大学医学部と私立大学医学部に分けて学費について解説するので、ぜひ一度目を通してみてください。

国立大学医学部の学費

国公立大学医学部の学費は、私立大学医学部の学費と比べると高くはありません。しかし、国公立大学のほかの学部と比べると明らかに学費が異なるので、しっかりと確認しておきましょう。

国公立大学医学部の学費の標準額は以下の通りです。
入学金:282,000円
1年間の授業料:535,800円
6年間の合計金額:3496,800円

このように、学費が安いと言われている国公立大学であっても、医学部となると6年間で約350万円の学費が必要となるのです。

私立大学医学部の学費

私立大学医学部の学費は、大学によって大きく異なりますが、最も安い大学で約2,000万円、最も高い大学で約4,700万円という金額になります。

この金額を見ると、医学部に通うことは到底不可能だと感じる人も多いかもしれません。しかし、奨学金などの制度を使ってお金を工面し、医学部に通う学生は少なくありません。

また、大学によっては成績優秀者に対して、学費の給付や免除をおこなっている場合もあるので、気になる方は大学のホームページや受験生向けのサイトを確認してみてください。

家族ができるサポートとは?

ここまで、医学部受験の大変な部分を見てきましたが、こういったことは受験生本人だけで乗り越えられるものではありません。周りの家族のサポートがあるからこそ乗り越えられるということもたくさんあるのです。

そこでここからは、医学部受験に挑むお子様に対して、家族ができるサポートについて解説します。何かしてあげたいけど何をしてあげればよいかわからないと悩んでいる保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

医学部受験に集中できる環境を整える

1つ目は、お子様が医学部受験に集中できる環境を整えることです。

たとえば、医学部受験に特化した家庭教師や予備校などに通わせてあげれば、より質の良い勉強ができるので、合格に近づく大きなサポートとなるでしょう。また、自宅の勉強部屋を整理整頓したり、掃除をしたりして学習環境を整えたりするのも、小さなことではありますが大切なサポートの1つです。

ほかにも、模試や受験のための交通手段や宿泊施設を予約したり、スケジュールを立てたりするのもおすすめです。お子様の勉強以外に割く時間を減らせるため、勉強に集中できる時間を増やしてあげることができるでしょう。

悩みや愚痴の聞き手になる

受験生は、「受験に失敗したらどうしよう」「勉強がうまく進まなくてイライラする」など、日々様々な感情と戦いながら勉強に励んでいます。

しかし、こういった感情を吐き出せないと、ストレスを大きく感じてしまい、体調やモチベーションにも影響することがあります。そのため、食事中やちょっとした隙間時間などで、お子様の悩みや愚痴を聞いてあげるように心掛けてみてください。

ただし、あまり根掘り葉掘り聞くと、嫌がられてしまう場合もあるので、「元気ないけど大丈夫?」「辛かったら話聞くからね」などの声掛けを定期的にしてあげると良いでしょう。

まとめ

今回は、医学部受験の大変さについて勉強面と金銭面から解説しました。

医学部受験は、簡単に突破できるものではなく、合格をつかみ取るためには家族のサポートが必須です。

また、勉強方法や志望校選びなど、専門的な知識も必要となるので、医学部専門家庭教師の利用がおすすめです。アズメディは無料相談も可能なので、ぜひ気軽にご相談ください。

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